light and sea.

澄んだ心 透明な自分でいる時間を長くする。そういうふうに生きる人の日記です。

さよなら さよなら

なんだか流れがきたな、と思ったので引っ越すことにした。

 

早起きと人ごみが嫌いな身で会社員をするのは辛い。

なので、どーにかして働かずに生きたいとばかり思ってきたけれど

会社の近くに住めば、たくさん眠れて電車にものらずに済むと気づいたよ。素

えっ、みんな知ってました?

えっ、えっ。

 

上司が

「いい家に住みなよ、

住まいがいいとね、あとのことにお金使わなくなるんだよ」

と言ったのが何故か琴線に触れた。

 

物欲のあまりない自分に出会ってみたいなあ。

 

白っぽくてがらんとしてて

植物が密やかに呼吸している

風通しのいい部屋。

 

そんな部屋で本を読んだり

ピアノを弾いてる自分を想像したら

静かなときめきが湧いてきた。

 

こういう感覚いいね。

 

引っ越すぞ、と決めて

部屋に帰ったら大切にしていた高価なお香立てが割れた。

 

次の日には何と鍵が行方不明に、、

 

変化の前には「変わらないで」のサインがいつも来る。

 

ごめんね、でも行かなくちゃ。

 

キラキラを求めて、

憧れがぎゅっと詰まった今の部屋で生活を始めて一年半。

 

キラキラふわふわ、

そんな自分でいるのは楽しかったし

遠く遠くを夢見て心を燃やすのは

ずっとなくならない私の一部だと思う。

 

けれど、私は、

いまの、なーんにも頑張ってないのに

気づけば理想を全て持ってる

地味で普通の私が大好きだ。

 

だから、

あの頃の自分とも、いまの部屋とも

握手をしてお別れ。

さよなら、さよなら。